自分達の手で舞台を作る喜び
バレエスタジオAileが目指す発表会
それは生徒の個性が最大限に発揮された"魅せる"舞台。
自分達の学びの成果を発表するだけでなく、舞台に立つという「志」を明確に持って臨んでもらいたい。
そう考えます。
舞台の先には、見守ってくれている人や見に来て下さる観客の皆様がいます。
その方々に少しでも何かを感じて頂けるように、その方々に想いを届けるという気持ちを持って臨んでいけるように。
その理念に基づき舞台作りを行います。
そのために、講師がすべきこと。そしてその責任。生徒が考えること。そしてその意思。
発表会を行う際に関わる多種に渡る事柄に対し、一つずつ要素を取り出してあらゆる角度から眺めてみる。
そしてその中から最良の選択が出来るよう、生徒と講師、それぞれが担う確固たる役割を明確にしながらも、
時には一緒に考える時間を作っていけたらと思います。
作品構成への想い
参加メンバーによって大きく異なる部分。
その時の発表会に関わる全員が、どんなかたちでも自分を表現していけるような作品構成を目指します。
そして、舞台を一緒に作ったという喜びを共有できるように、可能な限り、意見を反映していけるよう、
話し合いの機会を設けたりコミュニケーションを取りながら、一つのかたちを作り上げていきます。
古典作品においても、またオリジナル作品においても、
"一人ひとりの存在の必要性"を明確にしながら、自分がこの舞台に立つ。その意義を確実に見出せるよう丁寧に作っていきたい。
その想いを胸に発表会を開催します。
音楽・振付への想い
大好きな音楽に乗って、大好きな踊りを踊る。ここにこそ、最大の喜びがある、と私は思います。
それをいかにしてかたちにしていけるか。これこそが、講師のすべきこと。そしてその責任ではないか、と。
自分が踊りたいもの。表現したいもの。それを100%追及出来る環境を整える。それが理想です。
しかし、それは時に難しいことかもしれません。
自分でもまだ気付ついていない身体条件であったり、自らの新たな可能性であったり、理由は様々です。
けれど、その想いを大切にしてもらいたい。大事に育んでもらいたいのです。
何のために"バレエ"をしているのか?好きだから、踊りたいから。
それこそが、生徒が考えること。そしてその意思である、と。その強い気持ちにこたえるべく、私は音楽を選び、振付を行います。
既存の作品を行う際にも、押し付けにならないよう、私の想いを伝え、生徒の気持ちを確かめます。
音楽を選んだり振付を行ってみたい。
そんな気持ちが自分の中から湧いてきた生徒には、是非ともそれをかたちにしていってもらいたい。
生徒たちの無限に拡がる可能性を、どこまでも伸ばしていきたい。その強い想いを、いつまでも持ち続けていきます。
衣装選択への想い
作品における衣装のセオリーは当然存在します。
しかし、こうでなくてはならない、という範囲の中に於いても、個性を見出せる可能性は必ずあると思います。
その基本姿勢に基づき、衣装選択を行っています。また、生徒の好みもできる限り尊重していきたい。
生徒自身が選択肢を持っていける部分においては、
その好みや趣向を最大限に汲んで、希望する生徒には自ら衣装を選ぶ機会を作ります。
様々な要素が絡み合う"発表会"
だからこそ、たくさんのものたちに出会えます。そのたくさんのものを知った中から、自分の趣向性を見出すこと。
まずは"知る"こと。そしてそれをさらに"考える"こと。自分自身をもう一度、見つめ直してもらいたい。
そしてその中から"何か"を選び取っていくこと。
この"選択力"こそ、今の時代を生きる私たちに必要なことなのではないでしょうか。
多種多様な情報が溢れる現代社会で、アイデンティティを確立し、自らの手で何かを選び取っていく力。
つまり「選択力」。
強い時代の流れに、押し流されてしまわないように、力強く生きて欲しい。
発表会という場を通して、今に生きる"力"を身につけていってもらいたい。
そう願います。
自分というものを見つけ、自分自身の揺るぎない価値を見出す事ができたら。
それこそが強く美しい大輪の花である、と私は思うのです。